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惑星科学ナイトから1ヶ月(ただしグレゴリオ暦に限る)4/4

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惑星科学ナイトから1ヶ月(ただしグレゴリオ暦に限る)4/4

惑星科学ナイトから1ヶ月。あの夜蒔かれた「サイエンスの種」は、みなさまの中で育っているでしょうか?

原川 紘季(東京工業大学 地球惑星科学専攻)

まずは、僕らの催し物に興味を持っていただき、さらには参加して頂いたことに篤く御礼申し上げたい。 みなさまの心の中で、あの夜がどういうものであったのか、僕らには測り知ることはできないが、何か新しい角度から世界を見るきっかけになれたのであれば、僕らの企みは成功である。

僕らが「理の惑星」で演じたいと思う役割は、みなさまの心にキッカケという種を蒔くことである。しかし蒔くだけである。そのあと、種が芽吹くのか、どう育つのかは読者・参加者の皆さんに委ねることにしている。要するにものすごい勢いで放任主義なのである(良い意味で!)

そして、今回の「惑星科学ナイト vol.01」はその中の種の一つであったというわけだ。ただ、「惑星科学」に貢献する者の一人として、一つだけ主張を残させていただこうと思うのは、みなさまが「ほし」と呼んでいる、夜空に瞬いていて、たまに流れたりする例のアレについてである。アレはどれもこれも肉眼では小さく光る点にしか見えないので一緒くたにされがちであるが、その実態は様々に分類されるのだ。少なくとも、自ら輝く「恒星」と恒星の光を反射して輝いているように見える「惑星」という区別がある、という事実は、惑星科学ナイトの冒頭で説明があったので参加者の方々にはバッチリ知っていただけたかと思われる。
…思っていいっすよね?

僕は会場では比較的少人数の輪の中にいたので、全体を把握できなかったが、常に疑問をぶつけていただいたので話題提供に事欠かなかった。しかし、そのような疑問にお答えしているうちに、逆に皆さんが宇宙というものをどのように考えておられるのか、どう考えたいのか、というところに興味が出てきたので、クイズが終わった頃にうかがってみようかと思ったが、既に声が枯れていたので全く会話にならず、あえなく断念したのであった。これはいずれ来るかもしれない次の機会のために宿題としてとっておこうと思う。

さて、そのクイズのことであるが、実は10問のうち、いくつかを会場にて解説する時間を設けていたはずだったのだが、時間の都合上省略してしまったので、本稿の最後に解説を述べておこう。

結びに。
「理の惑星」は僕ら科学者サイドだけでは到底成し得なかった新たな取り組みである。このプロジェクトの実現には必要不可欠なWebサイトを、これほどまでの完成度で構築して下さったRochelimitのお二人、また、「理の惑星」のウリである、惑星シミュレーターという複雑なインターフェースをFlashで制作していただいた上野氏にこの場を借りて御礼申し上げたい。

惑星科学クイズの答えと解説

Q. 現在世界一の性能を持つ装置で星の運動の速さを測定すると、どれくらいの精度で測れる?

A. 1m/s
星の(観測者から見て)前後の運動の速さを測定したとき、1m/s 程度の変動が分かるということです。1m/s を時速に換算するとおよそ時速 4km/h。 つまり人が歩く位の速さが分かるということに!何十光年もの彼方にある恒星の速さがこれほどまで正確に分かってしまうというのは、驚きですね。 ただし、何十光年も彼方を歩く人の速さが測れるわけではありません。

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